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トライアスロンでは、ロードバイクのハンドルの中心辺りからニュッと伸びている2本の棒を持って前傾姿勢で走行している姿をよく見かけます。
ご存知の方も多いと思いますが、これは”DHバー”というアイテムを取付けて走行している姿になります。
私自身も、トライアスロンを始めてから約1年経った頃の、、佐渡トライアスロンのロングディスタンスに挑戦することをきっかけにDHバーを取付けました。
そして、ニースアイアンマを完走した今でも愛用しているのですが、もっと早く付けておけば良かった!という気持ちです。
そんな経験も含めて、このDHバーについてそもそもなんなのか?というところや、そのメリットと注意すべきところを、今回は紹介していきます!
そして、オススメのDHバーは最後に紹介していますので、そこだけ知りたい方はそちらをご覧ください。
Contents
1.DHバーのメリットは?
まず、私はDHバーを付けて大正解でした!
私がロングディスタンスのレースを完走出来たのはこのDHバーのおかげと言っても過言ではありません。
では、何がそんなに良かったのか?そのメリットを考えてみます。
1-1.空気抵抗を減らせる

この写真のようにDHバーを使用している姿勢というのは、結構な前傾姿勢になります。
つまり、それだけ身体の正面で受ける空気抵抗が減ることになってきます。
ということは、同じ力でペダルを回したときには、その漕いだ力のロスを少なくスピード変える事が出来るということですね。そうするとこれまでよりも楽に漕いでいける感覚になります!
1-2.ポジションが増やせる
普通のロードバイクでのポジションは基本的には3箇所す。

・上ハンドル・・・坂道を登ったり、ゆっくり自分のペースで走るときに使います
・ブラケット・・・最もオーソドックスな姿勢です
・下ハンドル・・・力が入るので、一気に加速したいときなどに使います
ここに、DHバーを取付けることで「DHバーを持つ」という新たな姿勢を加えることが出来ます。
特に長距離を延々と走り続けるときには、姿勢の選択肢が増えるということはとても楽になります。身体のいろいろな部分を使って走ることが出来ますからね!
また、DHバーを持つ姿勢は専用のブラケットに肘を乗せて、そこで体重を支えます。
この姿勢は身体の各部への負担も少なく、非常に楽に長距離を走ることが出来ます。
私もロングディスタンスなどのレースでは本当に助けられました。
そういった意味でもDHバーを取付けることで姿勢が増えるメリットは大きいと思います。
1-3.ペダリングが変わる
DHバーポジションでは体の姿勢が変わるので、ペダリングも変わってきて、当然使う筋肉も変わってきます。
そうやって、上手に身体の負荷を分散させながら乗って行くと長距離でも楽に走りきることが出来て、ランへの負担を減らすことが出来ます。
また、私のイメージなのですが、DHバーを持った姿勢のときには自分のお腹の下にバイクのペダルがきているので、そこに太ももの体重を乗せて力をかけずにクルクル回して漕いでいる感覚があって、特に楽にペダリング出来ます。
私は「重力で漕ぐ」とか勝手に名前を付けて、意識しています。笑
ぜひ試してもらいたいです。
2.DHバーで気をつけること
ここまではメリットについて書いてきましたが、気をつけることについてはそれ以上に重要なのでしっかりと書いておきたいと思います。
「ブレーキへの反応が遅くなる」
「ハンドリングが悪くなる」
これが、DHバーを使う上で最も気をつけなければならないことです!
トライアスロンのレースでもDHバーが許可されているのはドラフティング(前の選手に近づいて空気抵抗を軽減しながら走行すること)禁止のレースのみです。こういう時に使っては、ダメですね!
それは、この2点のリスクがあるからです。
DHバーを使ってみると分かるのですが、この2点のリスクは結構怖いです。
ハンドリングは、想像以上に悪くなります。カーブなど、めちゃくちゃ曲がりにくいです。
レース中でも、前後に選手がおらずDHバーのポジションからでも反応することのできる距離で、コースも安全が確保されている場合でのみ使用してください。
使わないとは思いますが、下り坂での使用も絶対にやめてください。
また、練習でも使い初めて慣れるまでは安全な広い場所で使って慣れていくべきです。
ツーリングなどでは車通りが多い所などでも使わないようにしてください!
3.オススメのDHバー
やはりDHバーの主流と言えるメーカーは「PROFILE DESIGN」ですね!私もこちらのものを使っていますし、レースでも使用されている方を多く見かけます。
3-1.豊富なバリエーションのあるTタイプ
まずは基本的なラインナップである、Tタイプを紹介します。
T1〜T5までラインナップされており、それらを横から見たものを並べるとこのようになります。

それぞれについて、特徴を簡単に紹介していきたいと思います。
<ベーシックな形状のT1>
バーは、ハンドルから真っ直ぐ伸びた後に上に向いている、自然な形状のものです。
他のものに比べて手首が若干立っているイメージになりますが、始めての方には違和感なく使いやすい形状かもしれません。
<最も主流なSベンド形状のT2>
最も多く使われている形状のものです。
バーがS字形状になっており、握りやすく体重もかけやすいです。使っっている人が多いということは、そういうことだと思うので、悩んだならこれをオススメします!
さらに、使っている方が多いからか価格も他のものに比べて抑えられています。
<リラックスした姿勢で使用できるT3>
形状としても懐部分にスペースがあり、リラックスした姿勢になります。
慣れるまではどうしても、DHバーを使うと胸の辺りに圧迫感を感じることがあります。それが嫌だなという方は、こちらをオススメします。
<TT バイクに適した深い姿勢になるT4>
TTバイクなどの各ポジション設定に対応するため、手を置く位置が遠く、低くなるように設定されています。
自然な範囲でより低姿勢を取れるということで、もっとを求める方にはとてもオススメです。
<ストレートに近い形状でより前傾姿勢となるT5>
T4の形状からさらに低く深くしたものになります。
DHバーにも慣れてきて、もっと攻めた姿勢を取りたいという方にオススメです。
価格も、他のものに比べて少し安いです。
3-2.より低い姿勢をとれるVタイプ
Vタイプはハンドルの下にエアロバーを固定しているため、さらにローポジションを取ることができます。
つまり、さらに前傾姿勢をとることが出来るということですね。
こちらはそれぞれTタイプの中でも人気商品である「T2」と「T4」を改良した「V2」と「V4」が販売されています。
<T2を改良したした形状のV2>
より前傾姿勢になりながらも、バランスよく乗ることも意識して作られています。
<T4を改良した形状のV4>
これが、前傾姿勢をより極めた形状と言えると思います。
DHバーを取付けて、最大限に前傾姿勢で攻めたいという方にはこちらをオススメします!
<バーのみの別売りもあり!>
何種類か試してみたい、レースによって使い分けたい!という方にとって最適なのが、このDHバーはバーのみの別売りもしている。ということです!
セットで買うよりも、大幅に安く買えますしブラケット部分はTタイプとVタイプであればそれぞれ互換性もあります。
問題は、細かいセッティングをどうするか?ですが、それも近くのサイクルショップなどに行って料金を支払うことで微調整もしてくれると思います。
4.DHバーについてまとめ
今回は、DHバーのメリットと気をつけることをメインに紹介してきました。
正直、初めてDHバーを使うときは胸の辺りが窮屈に感じてくると思います。
しかし、これもしばらく使っていると慣れてきて効果を実感して行くことが出来ると思います。(どうしてもという方はT3タイプを選んでください)
何にせよ、私の経験からDHバーはぜひともオススメです。
ショートディスタンスで周回コースなどでは必要ないかもしれませんが、距離が長い大会になってくると必須アイテムだと思います。
今回の記事をDHバー選びの参考にして頂けたらと思います!